
あおり運転や幅寄せなど、危険運転がテレビで取り上げられることが多くなり、大きな社会問題になっています。
自分がもし巻き込まれたら、もし子供が後ろに乗っているときに起きたらと思うととても怖いです。
また、自分に落ち度がない事故に巻き込まれたとしても、必ずしも目撃者がいるとは限りません。
万が一の事故のときの記録映像としてドライブレコーダーが欲しいなと思っていたのですが、各メーカー、各機種の違いがよく分からず、何を基準に購入すればいいのか分かりませんでした。
何度かカーショップに出向いて店員さんから話を聞き、初心者なりに少し理解できたのでまとめてみたいと思います。
また、オートバックスとイエローハットで取り付け工賃も確認してきました。
いろいろ悩んだ結果、初めてドライブレコーダーはコムテックのZDR-026を購入しました。
この記事のもくじ
ドライブレコーダーの種類
ドライブレコーダーの種類は3つです。
- 前後録画モデル
- 前方録画モデル
- 360度録画モデル
1.前後録画モデル
前につけたカメラ(フロント)と後につけたカメラ(リア)で、前方と後方の両方を録画します。後方からあおられたり、追突された場合でも記録を残すことができます。
前方 | ○ |
左右 | × |
後方 | ○ |
車内 | × |
メリット
- 前方と後方で起こった事故を撮影できる
- 前方だけでなく、後方の車のナンバーも記録に残すことができる
デメリット
左右で起こった事故は撮影できない
2.前方録画モデル
前につけたカメラ(フロント)で、前方を録画します。
前方 | ○ |
左右 | × |
後方 | × |
車内 | × |
メリット
- 前方で起こった事故を撮影できる
- 価格が安い
デメリット
- 後方の車にあおられたときなど、後方を撮影できない
3.360度録画モデル
前につけたカメラ(フロント)で、前方、後方、左右、車内を撮影することができます。
前方 | ○ |
左右 | ○ |
後方 | △レンズから遠い |
車内 | ○ |
メリット
- 前方、後方、左右の撮影ができる
- 横からの無理な幅寄せも撮影できる
- 360度全方位の撮影ができるので死角が生まれにくい
- 車内の撮影ができるので、運転者が正しく運転していたか実証できる
- 車内と車外の撮影ができるので、旅行の思い出映像にもなる
デメリット
- 前につけたカメラで後方を撮影するので、後部座席に乗っている同乗者の頭で後方の車のナンバープレートが遮られたり、距離があるので後方の車のナンバープレートの読み取りが難しい。後方の車の挙動は分かる。
ドライブレコーダーの画質のきれいさ
1.画素数と解像度
いちばん重要なのは、事故の際に「相手の車のナンバーが読み取れるかどうか」なので、画質の良いドライブレコーダーを選びます。画質の良さは「画素数」と「解像度」で分かります。
映像を表現する小さな点を「画素(ピクセル)」といいます。この画素ひとつひとつが色や明るさなどの情報を持っています。この点が多ければ多いほど、映像は鮮明で高画質になります。
「解像度」とは映像のきめ細かさのことで、1280×720などの数値で表されます。この数値が大きくなるほど映像をキレイに表現することができます。
1280×720とは、
画素の点の数が1280×720画素=921,600、「約100画素の映像」のことでハイビジョン画質(HD)のことをいいます。
1920×1080とは、
画素の点の数が1920×1080画素=2,073,600、「約200万画素の映像」のことでフルハイビジョン画質(フルHD)のことをいいます。
ドライブレコーダーを選ぶときは、画素数は200万画素以上、解像度は1920×1080(フルHD)のモデルを選ぶといいそうです。
2.HDRとWDR
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、明るさを変えた映像を複数同時に撮影し、記録された明るい映像と暗い映像を合成して見やすい映像として出力する技術です。
WDRとは、Wide Dynamic Range(ワイドダイナミックレンジ)の略で、逆光で見えにくい場所でも明るさを自動調整してくれる技術です。
HDRやWDRは、逆光やトンネルの出口、夜間走行時の街灯など、撮影する場所の明るさが変化しやすい環境でも明るさを自動で補正し、画像が白くなる「白とび」や黒くなる「黒つぶれ」を防ぐ技術です。
「事故の現場を記録できているのに、何が映っているのか分からない」ということがないように、HDR、WDRが搭載されているドライブレコーダーを選んだ方がいいそうです。
3.STARVIS(スタービス)
「スタービス」とはソニーの技術で、夜間やトンネル内などの暗い場所でも鮮明な映像を記録することができます。
夜間走行時の車のナンバープレートがはっきり見えたり、街灯のない真っ暗な駐車場でも明るく撮影できるので、万が一の場合でも安心です。
その他
GPS機能
GPS受信機能が搭載されていると自分の車の位置や、時間、スピードを記録でき、地図上で走行軌跡や衝撃検出位置などを確認することができます。
安全運転支援機能
- 信号待ちなどで前の車が発進しているのに自分の車が停止状態のとき
- 前の車に接近し過ぎたとき
- 車線を越えてしまったとき
- 後ろの車が接近しているとき
- 急加速や急減速など、一定以上の運転を行ったとき
など、周辺状況や走行状態の変化があったときに、お知らせしてくれる機能です。
オートバックス、イエローハットでのドライブレコーダー取り付け工賃
オートバックスやイエローハットではドライブレコーダーの持ち込みは可能?
Amazonや楽天などで購入したドライブレコーターをオートバックスやイエローハットに持って行って、取り付けてくれるのか聞いてみたところ、

とのことでした。あくまで店頭で購入したものを取り付けてくれるようです。
オートバックスのドライブレコーダーの取り付け工賃
- 国産普通車(シガーライター取付):3,240円~
- 国産普通車(電源ウラ取り):5,400円~
- 国産普通車(前後モデル):16,200円~
イエローハットのドライブレコーダーの取り付け工賃
【フロントのみ】
- シガー電源接続:5,400円~
- 電源裏取り接続:8,100円~
【フロント+リア】
- シガー電源接続:10,800円~
- 電源裏取り接続:16,200円~

おすすめのドライブレコーダー
いつもオートバックスで車検をしているので、オートバックスで取り付けてもらうことにしました。
なお、楽天車検で車検を予約して車検をすると楽天ポイントがもらえるので、車検の予定がある方は、ぜひ楽天車検を利用してみてください。
例えば、オートバックスで車検を予約・実施した場合は楽天ポイントが2,000ポイントもらえます(キャンペーンにより期間限定です)。
ちょうど私が話を聞きに行ったときは、茨城県の常磐自動車道で起こったあおり運転殴打事件が発生したばかりだったので、車内の撮影ができる360度カメラが売れていてメーカーで欠品していました。



ということで、初心者なりに勉強した結果をまとめました。
- 前後カメラは、前方だけでなく、後方の車のナンバーも記録に残すことができる
- 画素数は200万画素以上、解像度:1920×1080(フルHD)
- HDR、WDRが搭載されている
- STARVIS(スタービス)が搭載されている
- GPSが搭載されている
- 安全運転支援機能が搭載されている
という条件を満たしている、コムテックのZDR026を購入しました。
コムテックのドライブレコーダー ZDR026のレビュー
コムテックのドライブレコーダー ZDR026の取り付け
オートバックスでの取り付け作業時間は、1時間ぐらいでした。
【フロント(前方)】
microSDカード(16G)が付属でついていました。フロントカメラの右側面にmicroSDカードのスロットがあります。
また、走行中は少し強めのブレーキを踏んだり、車間距離がつまったりすると「ピピッ!」と音がなるので、正しく運転を監視しているようです。
【リア(うしろ)】
リアカメラは液晶モニタ画面がないので、とても小さいです。
コムテックのドライブレコーダー ZDR026の映像をパソコンで見る
専用ソフトは、コムテックのサイトからダウンロードすることができます。
- メインカメラの映像
- リアカメラの映像
- 自分の車の走行速度
- Google Map
- 録画データの日時
など、細かい情報を確認することができます。
ビューワソフトで録画した映像を再生してみたところ、とてもキレイな映像で録画されており、前方・後方の車のナンバーもはっきり映っていました。
夜間に走ったときの映像では、前方の車のナンバープレートにちょうどライトが当たっているときはナンバーが読み取れなかったのですが、少し車間距離があいたり・接近したりすると、はっきりとナンバーを確認することができました。
また車内の音も録音されていました。子供たちの騒ぐ声や泣き声、夫婦の会話やちょっとしたケンカでもすべて録音されているのでちょっと恥ずかしかったです。

ドライブレコーダーの種類の違い、選び方 まとめ
起こそうと思っていなくても、誰でも起こしてしまう可能性があるのが事故です。人間なのでパニックで記憶があいまいになってしまうこともあると思います。
そのような万が一のときにドライブレコーダーがあれば、正しい事故の処理につながったり、場合によっては自分を守ることになります。
とはいえ、ドライブレコーダーと自動車保険はあくまでお守り代わりで、実際には使わないように安全運転することを心掛けていきたいと思います。