
ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xは、小林製薬の持続性抗菌剤「KOBA-GUARD(コバガード)」を採用した抗菌加湿フィルターが搭載され、加湿フィルターの抗菌性能が従来より向上し、これまで以上に清潔で衛生的な加湿運転が可能になりました。
また、これまでは上位モデルのみに採用されていた集塵(しゅうじん)効果の高いTAFUフィルターもMCK55Xに搭載され、集塵能力の低下を抑え10年後の集塵効率も72%をキープという長期間の集塵能力を維持できるようになりました。
MCK55Xはスリムタワー型のコンパクトサイズなので場所をとらず、寝室や子供部屋などに置いても邪魔になりません。部品を縦に積み上げたタワー構造になっているので、内部のファンの音が外に漏れにくく、とても静かです。
また、水タンクがいちばん上にあるので、給水もしやすいです。
色は、ホワイト、ディープブラウン、ダークグレー(限定色)の3色展開になっています。
我が家では、前モデルのダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Wがリビングで稼働し、MCK55Wが寝室で稼働しているのですが、他の部屋に2021年モデルのMCK55Xを購入したのでレビューしたいと思います。
この記事のもくじ
- 1 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの仕様
- 2 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55XとMCK55Wの違い
- 3 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのセット
- 4 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの部品
- 5 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの水タンク
- 6 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの運転
- 7 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのリモコン
- 8 ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの掃除・お手入れ方法
- 9 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのキャスター
- 10 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのレビュー
- 11 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのまとめ
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの仕様
機種名 | MCK55X-W(T)(H) |
ラインナップ | ホワイト:MCK55X-W ディープブラウン:MCK55X-T ダークグレー:MCK55X-H(限定色) |
適用床面積 | 空気清浄:25畳 加湿空気清浄:木造 8.5畳、プレハブ 14畳 |
外寸 | 高さ70cm×幅27cm×奥行き27cm |
質量 | 9.5kg(水なし) |
タンク容量 | 約2.7リットル |
発売日 | 2020年12月1日 |

また、アマゾンや楽天を見ていると「ACK55X」というよく似た型番もあります。メーカーに確認したところ「販売ルートによって型式を変えているだけで製品は同じです」との回答でした。
- MCK~:大型家電量販店より販売
- ACK~:上記以外より販売(工務店、ハウスメーカー等)
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55XとMCK55Wの違い
2021年モデルのMCK55Xと、前モデルのMCK55Wの違いは、抗菌加湿フィルターとTAFUフィルターです。
①抗菌加湿フィルター
MCK55Xは、抗菌加湿フィルターに小林製薬の持続性抗菌剤「KOBA-GUARD(コバガード)」が採用されています。
「KOBA-GUARD(コバガード)」は小林製薬が開発したもので、潜水艦の閉ざされた空間でカビや菌の増殖を抑制するために開発された技術です。
加湿フィルターはタンクから水を吸い上げる部分に使用されており、水に浸かっている時間が長い部品です。加湿フィルターを「KOBA-GUARD(コバガード)」で抗菌処理したことにより、加湿フィルターの抗菌効果が向上しました。
以前より搭載されている、有害物質を分解するダイキン独自の技術「ストリーマ」、水トレーの「銀イオンカートリッジ」、そして「コバガード」が組み合わさり、より清潔な加湿運転ができるようになりました。
②TAFUフィルター
上位モデルのみに採用されていた、集塵効果の高いTAFUフィルターがMCK55Xに搭載されました。
これまでは、上位モデル以外はホコリや花粉を捕集する集塵フィルターにHEPAフィルターというものを採用していましたが、HEPAフィルターはフィルターに汚れが付着するとフィルターの繊維上に汚れが広がってしまい、集塵力が低下する原因になっていました。
ダイキンでは、2017年からTAFU(タフ)フィルターという新しい集じんフィルターを採用しています。TAFUフィルターは蓮(ハス)の繊維を使用しており、蓮は撥水性・撥油性があるので、フィルターについた汚れが広がらず集じん力が落ちにくくなりました。
そして、HEPAフィルターは10年後のフィルターとしての機能が50%まで減ってしまうのに対し、TAFUフィルターは10年後のフィルターとしての機能が72%と経年劣化が少ないという結果が出ています。
TAFUフィルターは撥水・撥油効果が高い素材のため、HEPAフィルターと比べて10年後でも集塵効率を約1.4倍維持しており、長く使えてコスパがいいともいえると思います。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのセット
MCK55Xをはじめて使う準備として、まず、脱臭フィルターをセットします。
脱臭フィルターが別部品として袋に入っているので、開封してセットします。
脱臭フィルターユニットに脱臭フィルターを取付けます。取付けるといってもはめ込むだけです。
プリンターの給紙トレイに用紙をセットするような感じです。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの部品
MCK55Xはタワー型なので、部品を縦に積み上げた構造になっています。
いちばん上が水タンクです。
水タンクの下には、加湿トレーと加湿フィルターユニットがあります。
加湿トレーと加湿フィルターユニットの下には、脱臭フィルターユニットがあります。
脱臭フィルターユニットの下には、集塵フィルターがあります。
水タンク、加湿トレーと加湿フィルターユニット、脱臭フィルターユニット、集じんフィルターが縦に積み上げた構造で格納されています。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの水タンク
左側面に水タンクが格納されています。取っ手を持ってレバーを押しながら外します。
水タンクの位置が高いので、腰を曲げたりかがんだりせず、楽な姿勢で取り外すことができます。
水タンクは幅広で浅いので、洗面台の蛇口に水タンクが接触せずに給水できて、とても使いやすいです。
水は口元まで入り、2.7リットル入ります。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの運転
前面に操作・表示パネルがあり、ホコリ・PM2.5・ニオイの強度や、室内の湿度の状況なども一目で分かります。
ホコリ・PM2.5・ニオイの強度が強くなると、センサーランプが緑→橙→赤へと変化します。
室内の湿度は30%~70%の範囲で10%刻みで表示されます。
①風量をかえたいとき
風量は「しずか」→「弱」→「標準」→「ターボ」の4つです。
②湿度を調整したいとき
湿度は「ひかえめ」→「標準」→「高め」の3つです。
- ひかえめ:湿度約40%を目安に自動運転
- 標準:湿度約50%を目安に自動運転
- 高め:湿度約60%を目安に自動運転
③コース運転をしたいとき
「風量自動」→「節電」→「花粉」→「のど・はな」の4コースです。
- 風量自動:空気の汚れ具合と湿度状態に応じて、自動的に風量を調整します。
- 節電:風量「しずか」「弱」のみを自動で切り換え、消費電力と運転音を抑えた運転をします。
- 花粉:5分ごとに風量「標準」↔「弱」に切り換わり、ゆるやかな気流をおこして花粉が床に落ちる前にキャッチしやすくします。
- のど・はな:のどや肌にやさしい湿度になるように自動で湿度を調整します。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのリモコン
リモコンも付属されているので、遠くからでも細かい設定をすることができます。
- 本体のON/OFF
- 風量を変える
- 湿度を調整する
- コース運転をする
- チャイルドロック
- 本体表示ランプの明るさを変える
リモコンホルダーは本体に取り付けることができるので、小さいリモコンですが格納場所もあるので安心です。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xの掃除・お手入れ方法
MCK55Xの主な掃除・お手入れ方法をまとめました。
①プレフィルター
プレフィルターが前面、左側、右側の3箇所にあり、約2週間に1度、掃除機でホコリを吸い取ります。
前面のプレフィルター
左側のプレフィルター
右側のプレフィルター
パネルを取り外さなくても、そのままの状態で掃除機でホコリを吸えば十分だと思います。
②吹出グリル
いちばん高い位置に吹出グリルがあります。汚れが気になったときに拭き取りや水洗いをします。
③加湿フィルターユニットと加湿トレー
加湿フィルターユニットと加湿トレーは、約1ヶ月に一度、またはニオイや汚れが気になったときに水洗いをします。
④脱臭フィルターユニット
脱臭フィルターユニットは、ニオイや汚れが気になったときに掃除機でホコリを軽く吸い取ります。
⑤集塵フィルター
集塵フィルターは、汚れが気になったときに掃除機で軽く吸い取ります。
ただ、掃除によってフィルターが破損して穴が開いてしまった場合は集塵能力が低下してしまうので、掃除をするときは注意が必要です。集じんフィルターは10年を目安に交換します。

また別売りで、ウイルスが繁殖しやすい冬季などに空気清浄効果を高めるバイオ抗体フィルターもあります。
障子紙のような白い薄いフィルターで、子供たちが赤ちゃんの頃に使っていたダイキンの加湿空気清浄機には、インフルエンザなどのウイルスが大流行する時期につけていました。
加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのキャスター
キャスターは、MCK55Wのキャスターと同じ型番でした。
取り付け方や取り付けたあとの感想などは別記事にまとめているので、よかったら読んでみてください。
キャスターの他には置台もあります。キャスターと置台は併用することができません。
小さな子供や高齢者の方がいらっしゃるご家庭や施設に設置する場合は、キャスターより置台の方が安全かもしれません。
加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのレビュー
- 寝室で使っていますが音が静かです。また、就寝時のエアコンで喉を痛めなくなりました。
- 27cm×27cmのスリムなタワー型なので、寝室や子供部屋などの狭い部屋にもちょうどいいサイズです。
- 水タンクの位置が高いところにあるので外しやすく、水タンクが浅いので洗面台で給水しやすいです。
- ホコリ、PM2.5、ニオイのセンサーで部屋の清潔度が分かり、湿度ランプで部屋のうるおい度も分かるので、部屋の状況が一目で分かります。
加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Xのまとめ
2019年モデルのMCK55Vと、2020年モデルのMCK55Wはモデルチェンジで機能面の変更はありませんでしたが、2021年モデルのMCK55Xでは、上位モデルに採用されていたTAFUフィルター、新たに採用された小林製薬の抗菌加湿フィルターが搭載され、大きく性能が向上しました。
TAFUフィルターは、従来のHEPAフィルターと比べて10年後の集塵効果が約1.4倍あり、小林製薬の抗菌加フィルターで加湿フィルターも清潔に保てるので、MCK55Xは長く使えてコスパがいい機種と言えると思います。
とてもおすすめです。